写真●Log Audit Trackerの概要(出典:ディアイティ)
写真●Log Audit Trackerの概要(出典:ディアイティ)
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 ディアイティ(DIT)は2014年5月21日、クライアントPCの操作ログを収集して内部統制の監査証跡として利用するためのソフトの新版「Log Audit Tracker」(写真)を発表した。7月1日に販売開始する。新版では、動作の前提となるMicrosoft System Center製品を拡充したほか、URLアクセス履歴など、より広範な証跡ログを取得できるようにした。

 Log Audit Trackerは、System Center製品と組み合わせて使う、クライアントPCの操作ログ取得ソフトである。PCの操作履歴やUSBデバイスの接続状況など、System Center単体では取得できないがクライアント監査には必要な情報を、System Centerで収集できるようにする。さらに、これらの監査レポートを自動作成する。

 重要なファイルへのアクセスや外部への情報持ち出しなど、ユーザーの操作ログを証跡として残しておくことによって、情報漏えいやファイル消失などのセキュリティ事故が発生した際にも、「いつ誰がアクセス/改変したのか」などの痕跡を追跡できるようになる。

 Log Audit Trackerは、従来製品「Log Audit Tracker for Ops. Manager」の後継新版に当たる。従来製品との比較では、連携可能なSystem Center製品の種類を増やし、これまでのSystem Center Operation Manager(SCOM)に加えて、新たにSystem Center Configuration(SCCM)と連携できるようにした。SCOMまたはSCCMのいずれかがあれば、Log Audit Trackerを利用できる。

 新版ではまた、取得するログ情報を増やした。これまでの、ファイル操作監視、フォルダ操作監視、プロセス監視、印刷ジョブ監視などに加えて、新たに、URLアクセス履歴、ログオン/ログオフユーザー検知を追加した。また、取得するログをUTC(協定世界時)表記とすることで、グローバル企業でも一元的な時間によるログ追跡が可能になった。

 ソフトウエアは、SCOM/SCCMと連携するサーバーソフト「Log Audit Tracker Report Manager」と、管理対象のクライアントPCに導入するエージェントソフト「Log Audit Tracker Assistant Client Edition」で構成する。価格(税別)は年額制で、Report Managerが初年度36万円、次年度以降7万2000円。別途、データを格納するためのSQL Serverが必要。Assistant Client Editionの価格は、99台以下の場合に1台当たり年額3000円、1万台以上の場合に1台当たり年額1200円。