写真●FutureNet CB-100の外観
写真●FutureNet CB-100の外観
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 センチュリー・システムズは2014年5月20日、M2Mシステムにおいてセンサー機器などに対して安定した電源を供給するための電源制御装置「FutureNet CB-100」(写真)を発表した。5月26日から出荷する。簡易UPS(無停電電源装置)として使えるほか、電源状態を監視して電源リセットやアラート通知などができる。

 CB-100は、DC電源入力を受けつつ、同時に2台までの機器に対してDC電源を供給する装置である。電源入力は、ACアダプターやバッテリーからのDC 12V、またはソーラーパネル(DC 9~36V)から選択する。電源出力は、DC 12V×2系統、またはDC 12V×1系統とDC 5V×1系統の組み合わせで利用できる。DC 12Vの出力は最大で8W、DC 5Vの出力は最大で7W、2ポート合計で8Wまで。

UPS機能に加えて、電源監視/通知やON/OFF制御が可能

 安定した電源供給を支援する機能として、入力電源断、バッテリー電圧低下、バッテリー電圧復旧といった電源状態を、イーサネット(100BASE-TX)、シリアル(RS-232)、デジタル出力(DO)インタフェースを介してパソコンなどの外部装置に通知できる。内蔵バッテリーを2次電源として使えば、小型のUPSとしても機能する。

 CB-100から通知を受けた外部装置は、センサー機器などにアクセスして、これをシャットダウンするといった対処ができる。例えば、CB-100への電源入力が途絶えた時に、まずはバッテリーをUPSの代わりに使い、バッテリーの電圧が低下したことをトリガーに外部装置から機器をシャットダウンする、といった運用ができる。

 さらにCB-100は、あらかじめ指定したIPアドレスに対して定期的にPingで死活監視を実施する機能も自前で備える。一定回数以上応答がない場合にDC電源出力をリセット(OFF後にON)して再起動するといった処理を自動化できる。なお、パソコンなどの外部装置からCB-100を直接制御することも可能。DC電源出力のON/OFF/リセットをパソコンから制御できる。

内蔵バッテリーをオプションとして用意

 CB-100の本体形状は、幅140.2×奥行き101.5×高さ35ミリメートル。動作温度は、内蔵バッテリーを使わない場合に摂氏マイナス10度からプラス50度、内蔵バッテリーを使う場合は摂氏0度から40度。動作湿度は10から90%。

 バッテリーは、CB-100の本体に収容できる内蔵タイプ(オプション、2200mAh、負荷 4Wで約1時間)と、市販の外付型バッテリーを選択して利用する。また、CB-100は充放電コントローラの機能を備える。