次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は2014年5月20日、NexTV-Fが放送主体(放送局)となって6月2日に開始する4Kの衛星放送(試験放送)の概要を発表した。

 試験放送チャンネルの名称は「Channel4K」(ちゃんねるよんけい)で、6月2日13時の放送開始を予定する。試験放送のため無料で視聴できるようにする。当面は1日6時間程度(基本は13時から19時)の番組を編成し放送する。

 NexTV-F加盟の放送事業者各社が制作した4K番組(音楽ライブ、紀行、スポーツ番組など)を中心に、4Kテレビ放送ならではの高画質番組を編成するという。受信機の普及に資するよう、段階的な編成と放送内容の拡充を予定する。

 試験放送は東経124・128度CSを活用して実施する。チャンネル番号は502で、フレームレートは60P(毎秒60フレームのプログレッシブ走査)である。

 4K試験放送を受信するには、「4K対応テレビ(Channel4K対応受信機の出力に対応したHDMI入力があるもの)」「ハイスピードHDMIケーブル(カテゴリー2)」「Channel 4K対応受信機およびスカパー!ICカード」「東経124・128度CS放送対応アンテナ」が必要になる。NexTV-Fの4K試験放送に対応する製品については、シャープが2014年6月25日に対応レコーダーを発売すると発表するという動きが出ている(関連記事へ)。

 試験放送は、視聴環境が整っていれば誰でも無料で視聴できるが、NexTV-Fのコールセンターに視聴申し込みが必要になる。ケーブルテレビ事業者やIPTV事業者からの同時再放送を希望する申請があれば、技術上および運用上の要件などを精査したうえで、同時再放送を同意する予定という。NexTV-Fによる4Kの試験放送の終了時期や、事業を目的とする放送事業者が4K放送を開始する時期や内容については、「現在未定」としている。

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