写真●マネーフォワードが提供するクラウド型請求書一括管理サービス「MF クラウド請求書」の請求書作成画面
写真●マネーフォワードが提供するクラウド型請求書一括管理サービス「MF クラウド請求書」の請求書作成画面
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 クラウド型会計サービス「マネーフォワード For BUSINESS」などを提供するマネーフォワードは2014年5月20日、クラウド型の請求書一括管理サービス「MF クラウド請求書」(β版)の提供を開始した(写真)。個人事業主や中小・零細企業向けのサービスで、請求書の発行や管理に関する作業負荷の軽減を狙う。β版期間中の料金は無料である。

 MF クラウド請求書の特徴は次の四つ。(1)ロゴや社印付きの請求書を容易に作成できる、(2)請求書をPDF化し、ボタン一つで取引先へ直接メールで送信したり、印刷したりできる、(3)作成・送受信した請求書を一元管理できる、(4)同社の会計サービス「マネーフォワード For BUSINESS」と連携して売掛金・買掛金の管理が可能。

 6月上旬には同社がユーザーに代わって印刷からポストの投函まで請け負う郵送機能を追加する予定である。請求書の郵送まで請け負う同種のクラウド型サービスとしては、スタンドファームが提供する「Misoca(ミソカ)」などがある(関連記事)。

 こうした業務用クラウド型サービスが現在続々と登場しており、サービス間の連携や機能拡張が進んでいる。例えばマネーフォワードは、スマートフォン/タブレットを使うクレジットカード決済のコイニーと協業(関連記事)。カード売上の会計帳簿への自動反映を実現している。

 マネーフォワードの競合となるクラウド型会計サービス「freee(フリー)」を提供するfreeeは5月19日、給与計算サービスの提供を開始(関連記事)。個人事業主や中小・零細企業の業務のIT化が、こうしたクラウド型サービスによって今後一層進みそうだ。