写真1●「給与計算freee」の画面
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写真2●freeeの佐々木大輔代表取締役
写真2●freeeの佐々木大輔代表取締役
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写真3●給与計算の結果を会計帳簿に取り込んだところ
写真3●給与計算の結果を会計帳簿に取り込んだところ
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 中小事業者向けクラウド型会計ソフトのfreee(フリー)は2014年5月19日、給与計算機能「給与計算freee」をリリースした(写真1)。当面の間はベータ版として無料ですべての機能が利用できる。

 佐々木大輔代表取締役(写真2関連記事)は「中小事業者にとって給与関連業務は大きな負担になっている。数回のクリックで給与計算や会計帳簿への計上が済むようにしたい」と説明する。

 「給与計算freee」では、従業員が勤怠情報などを入力すると、給与計算や明細発行などの事務処理を自動的に行う。社会保険や年金、年末調整などの手続きに必要な書類も簡単に発行できる。給与に付随して発生する費用(給料、通勤手当、健康保険料、介護保険料など)を帳簿画面へと自動的に取り込んで、会計処理に反映する機能もある(写真3)。

 主要機能はWebブラウザー上で動作する。勤怠入力はパソコンだけではなく、従業員のスマートフォンやタブレット上のWebブラウザーからも実行できる。

 2014年後半のリリースを見込む正式版は、基本プラン(従業員3人分まで)の月額料金が1980円、従業員1人追加ごとに月額300円(いずれも税込み)とする予定である。

 freeeは給与計算機能の実装に当たって、2013年3月にリリースした当初の会計ソフトを全面的に作り直した。機能のモジュール化(部品化)を進めて、従業員管理用のモジュールを新たに追加したという。佐々木代表取締役は「創業時には私自身がプログラミングまでこなしていたが、今はゲーム業界やビジネスソフト業界などさまざまな分野から開発者が集まるようになった。これまで以上に頻繁にバージョンアップしやすいシステム構造に作り変えた」と説明する。