写真1●日本ネクサウェブ、取締役兼第一事業部門長の崔彰桓氏
写真1●日本ネクサウェブ、取締役兼第一事業部門長の崔彰桓氏
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写真2●nexacro platformの概要(出典:日本ネクサウェブ)
写真2●nexacro platformの概要(出典:日本ネクサウェブ)
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写真3●開発環境「UX Studio」の画面
写真3●開発環境「UX Studio」の画面
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 日本ネクサウェブは2014年5月19日、業務アプリケーションの画面設計ソフトの新製品「nexacro platform」を発表(写真1)、同日出荷した。特徴は、画面を一回開発すれば、パソコンやスマートデバイスなどのように、画面解像度が異なる多様なプラットフォームで動作すること。価格(税別)は、50ユーザーで100万円から。開発会社は、米Nexaweb。

 nexacro platformは、業務アプリケーションの画面を設計/開発するためのソフトである。最大の特徴は、開発した画面がマルチプラットフォームで動作すること(写真2)。開発成果物である画面は、JavaScriptとHTML/CSSで構成する。これが、Windowsパソコンやスマートデバイス(Android/iOSのタブレットやスマートフォン)など、それぞれ異なる画面解像度を持った多様なプラットフォームで動作する。開発環境「UX Studio」はWindowsで動作する(写真3)。

レイアウト/画面分割/リサイズで画面解像度の違いを吸収

 画面解像度の違いを吸収するための、三つの機能を搭載する。(1)レイアウトを変更する「MLM」(MultiLayout Manager)、(2)画面を分割する「STEP」、(3)画面をリサイズする「Position」、である。

 (1)のMLMは、画面を構成する部品を、端末の画面解像度に合わせてレイアウトして、使い分ける機能である。画面解像度ごとに、あらかじめ手動でレイアウトしておく必要があるが、運用時には端末の画面解像度に合わせて画面レイアウトが自動的に切り替わる。

 (2)のSTEPは、端末の画面解像度が足りなくて全ての部品を一画面でレイアウトできない場合に、元々は一つの画面を、複数の画面に分割する機能である。例えば、三つの画面に分割する。この場合、画面の要素を、分割後の三つの画面に分割して配置する。スクロール操作などによって分割した個々の画面を切り替えて使う。

 (3)のPositionは、端末の画面解像度に合わせて部品の表示領域をリサイズする、一種のオートスケーリング機能である。表示領域のサイズはパーセントで指定する。