日本IBMは2014年5月19日、SAPジャパンのクラウド人事ソリューション「SuccessFactors」とクラウドERPソリューション「SAP Business ByDesign」を、サブスクリプション形式による年間契約で4月より提供開始したと発表した。

 これまで両社は、SAPのオンプレミス製品のライセンスとそれに付随するサービスを提供してきたが、2013年9月には両社の本社間でSAPクラウドソリューションの再販契約をグローバルで締結。今回の日本IBMによるSAPクラウドソリューションの提供も、この契約に伴うものだ。

 SuccessFactorsは、採用、配置、能力開発、評価、処遇などのタレントマネジメント機能を備え、グローバルでの人材管理も可能なクラウドソリューション。一方のSAP Business ByDesignは、中規模企業向けに会計、ロジスティクス、購買、マーケティング、生産管理などさまざまな機能をクラウドで提供する。

 日本IBMでは、SuccessFactorsやSAP Business ByDesignのソリューションに加え、コンサルティングサービスも提供する。また、年4回のアップグレードやモジュールの追加に対応するため、アプリケーション保守サービスも一部有料で提供する。SAPクラウドソリューションの提供開始に伴い、日本IBMでは専任組織も立ち上げており、今後は中国デリバリーセンターやグローバルチームと共同で日本の顧客に向けたサービスを提供していくという。