中国検索大手のBaidu(百度)は現地時間2014年5月16日、米カリフォルニア州サニーベールに新たな研究開発センターを開設したと発表した。また米国と中国の研究拠点を統括するチーフサイエンティストとして、人工知能(AI)研究で知られるAndrew Ng氏を迎えることも明らかにした。

 Ng氏は、米スタンフォード大学コンピュータサイエンスの教授で、機械学習の教鞭を執っている。米GoogleでDeep Learning(深層学習)チームの立ち上げに関わったほか、有名大学の講義を配信するオンライン教育サービス「Coursera」の共同設立者でもある。

 新たな研究開発センターにより、Baiduは開発能力のさらなる強化を図る。同社は2013年に中国の北京に深層学習を研究する「Beijing Deep Learning Lab」(旧称Institute of Deep Learning)を開設しており、画像認識や画像ベースの検索、音声認識、自然言語処理といった分野に取り組んでいる。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、Baiduはサニーベールの研究開発センターに3億ドルを投じ、約200人を雇用する計画という。

[発表資料へ]