米Facebookが「Snapchat」に似たモバイルアプリを開発していると複数の海外メディア(英Reuters米SlashGearなど)が現地時間2014年5月18日に英Financial Timesの記事を引用して報じた。

 それによると、このモバイルアプリはFacebookの社内で「Slingshot」と呼ばれている。同社のMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)監督の下、極秘プロジェクトとして数カ月にわたり開発が続けられており、5月中にもリリースされる見込み。ただしFinancial Timesは事情に詳しい関係者の話として、Facebookは計画を中断する可能性もあると伝えている。

 Slingshotは、数回のタップ操作で短い動画メッセージを送信できるアプリ。2013年にFacebookが買収を試みたSnapchatのサービスに似ているが、ドイツのWit Dot Media Berlinが今年4月にリリースした「Taptalk」同様に、動画や写真を1回だけ表示するという手法を取るという(関連記事:フォトメッセージアプリの「Snapchat」、Facebookの買収提案を拒否、米紙報道)。

 なおFacebookは2012年から、メッセージ、写真、動画を10秒まで表示できるアプリ「Poke」を提供していたが、このアプリは5月に配信を停止した。Financial Timesによると、PokeはSnapchatのように人気を得ることができなかったという(関連記事:Facebook、すぐ消える挨拶「Poke」を送るモバイルアプリをiPhone向けに公開)。

 昨今のティーンエイジャーの間では、近況を多くの友人と共有することよりも、1対1の直接的なコミュニケーションが受けている、Facebookは新たなアプリでそうした若年層のユーザーを取り戻そうとしているとFinancial Timesは伝えている。