写真●インテリジェンスビジネスソリューションズの「POS+(ポスタス)」
写真●インテリジェンスビジネスソリューションズの「POS+(ポスタス)」
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 インテリジェンスは2014年5月16日、子会社のインテリジェンスビジネスソリューションズ(IBS)が、クラウド型のモバイルPOS(販売時点情報管理)の販売を開始したと発表した(写真)。多言語・多通貨に対応しているのが特徴だ。海外進出を狙う飲食業を中心に売り込む。2015年3月をめどにまず1000~1500店舗、3年で1万店舗への導入を目指す。

 今回発売した「POS+(ポスタス)」は、クラウド型のモバイルPOS。店舗側が用意した端末に、専用アプリをインストールして使う。サービス提供基盤は、マレーシアのデータセンター(DC)に置いた。英語、中国語、ベトナム語を初期設定してあり、マスタ設定で海外の通貨や税率にも対応できる。

 通信環境が悪い新興国での利用を想定し、インターネット接続が切れても端末側でデータを保持し、使い続けられるようにした。通信が回復した時点で、マスタと同期させる。

 モバイルPOSを導入するのは店舗数が100以下の企業が中心だというが、「国内市場の縮小均衡を受け、大手だけでなく、数十店舗規模の飲食業も海外進出を始めている」と、IBSの本田興一インテグレーション3部ゼネラルマネジャーは勝機を見出す。

 POSの標準用途以外の機能にも力を入れる。一例が分析機能だ。POS+に搭載した勤怠管理機能の履歴から自動的に人件費を算出するほか、商品マスタで原価などを登録しておくことで、店舗ごとの理論的な損益を計算できる。ABC分析やRFM分析といった機能も実装した。

 AndroidとiOSに対応する。初期導入費用が12万円(税別、以下同じ)から。1店舗当たり、POSが1端末で月額6000円、オーダーエントリーシステム(OES)は3端末で月額4000円となる。