写真●WatchDoxマルチメーラ対応ソリューションの概要(出典:NTTソフトウェア)
写真●WatchDoxマルチメーラ対応ソリューションの概要(出典:NTTソフトウェア)
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 NTTソフトウェアは2014年5月13日、相手に受け渡したオフィス文書に対して後からいつでも閲覧権限を制御できるようにするファイル配信サービス「WatchDox」のラインアップを拡張し、送信メールの添付ファイルについても閲覧権限を制御できるようにした「WatchDoxマルチメーラ対応ソリューション」(写真)を発表、同日販売を開始した。Webブラウザーでファイルをアップロード/設定することなく、メールに添付して送信するだけでWatchDoxを利用できるようになる。

 前提となるWatchDoxとは、オフィス文書(Microsoft Office、PDF)の受け渡しに特化した、SaaS型のファイル配信サービスである。送信者はまず、オフィス文書をWatchDoxにアップロードする。次に、受信者に対して、ダウンロードURLを転記したメールを送信する。受信者は、ファイルをローカル環境にダウンロードする。最大の特徴は、ダウンロード後のオフィス文書について、送信者が閲覧権限をいつでも変更できることである。

 閲覧権限を変更できる理由はこうだ。ファイルを閲覧する度に、インターネット上にあるWatchDoxのサーバーから認証を受ける。閲覧権限が与えられている場合に限って閲覧できる。前提として、ファイルはWatchDoxの独自形式に変換されており、専用のプラグインをオフィスソフト(Microsoft Office、Adobe Reader)に組み込まないと閲覧できない。プラグインが背後でWatchDoxのサーバーに認証を受けに行く仕組み。

 今回追加した新ラインアップのWatchDoxマルチメーラ対応ソリューションでは、企業側に設置する専用のサーバーソフト「WatchDoxアダプタサーバ」を用意した。同ソフトは、WatchDoxとの連携機能を備えたSMTPメール中継サーバーであり、企業のメール中継経路の上に組み込んで利用する。これを使うと、送信メールの添付ファイルを自動的にWatchDoxにアップロードする。送信者は、WatchDoxにファイルをアップロード/設定することなく、メールを送信するだけでWatchDoxを利用できるようになる。

 WatchDoxマルチメーラ対応ソリューションの価格(税別)は、初期費用が1ユーザー当たり500円。利用料は、100ユーザーの場合で年額156万円。