写真1●mineoの説明会会場の様子
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写真2●mineoのサービス内容を説明する藤野隆雄・代表取締役社長
写真2●mineoのサービス内容を説明する藤野隆雄・代表取締役社長
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写真3●mineoのセット端末「DIGNO M」(京セラ製)
写真3●mineoのセット端末「DIGNO M」(京セラ製)
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 ケイ・オプティコムは2014年5月15日、LTEのデータ通信と音声通話、端末(スマートフォン)を提供するモバイルサービス「mineo(マイネオ)」を発表し、先行予約を開始した。サービス開始は6月3日。LTEを使う高速データ通信、音声通話、端末の中から、必要なものだけ選ぶことも全部選ぶこともできる。ケイ・オプティコムは近畿2府4県と福井県の一部でFTTHなどを提供する通信事業者だが、mineoはWebサイトを通じて全国向けに販売する。

 この日開催したサービス発表会(写真1)で、藤野隆雄・代表取締役社長は「本当に必要な内容を、安心して適正価格で利用できるサービスになっている」と説明(写真2)。「モバイル市場で、既存メガキャリア、データ通信主体の既存MVNOとは異なるLCMC(Low Cost Mobile Carrier)という新しいカテゴリを形成していきたい」と説明した。

 mineoの料金体系は4分類できる。まず提供内容は、データ通信のみの「シングルタイプ」とデータ通信と音声通話が可能な「デュアルタイプ」の2種類。月額基本料金は、シングルタイプが980円(税抜き、以下の価格表記も同様)。デュアルタイプが1590円。そして、両タイプに「SIMのみ」「SIMと端末のセット(端末セット)」という2種類の提供形態がある。端末セットで購入する場合は、端末の分割払い代金2000円を加算する。合計額はシングルタイプがSIMのみ980円、端末セット2980円。デュアルタイプはSIMのみ1590円、端末セット3590円である。

 LTEを使う高速データ通信に関して、ケイ・オプティコムはKDDIの回線網とレイヤー2で接続するMVNOとしてmineoを提供する。これは、機器間通信などを除く個人向けモバイルサービスにおいて、MVNOでは初めてだという。ユーザーは、月に1GBまでau 4G LTEを使って高速に通信できる。au 4G LTEは800MHz帯と2GHz帯を使用し、通信速度は800MHz帯を使うときは下り最大75Mbps 、2GHz帯を使うときは下り最大150Mbps。1GBの上限に達した場合は、最大200kbpsに制限される。高速通信は、100MBあたり150円で追加利用できる。

 音声通話はMNPに対応し、番号を変えずに利用できる。オプションで、転送電話や留守番電話などに対応する。またmineoでは、050番号を使うIP通話アプリケーションの「LaLa Call」を無料で提供する。LaLa Callを使えばより通話料を抑えられる。

 セットで購入できる端末は京セラのAndroidスマートフォン「DIGNO M」(写真3)。約5.0インチのTFT液晶ディスプレイを持ち、約1300万画素のカメラを搭載。防水/防塵、テザリング、おサイフケータイ、ワンセグに対応し、快適に通話できるようにするための「スマートソニックレシーバー」技術を採用している。また、2600mAhの大容量バッテリーを使用し、急速充電機に対応する。DIGNO Mは一括4万8000円または2000円の24カ月払いで購入できる。オプションとして「端末安心サポート」を提供する。落下や水没による故障などにユーザー負担額を最小限に抑えられる。月額370円で、これは最初に加入する必要がある。

 SIMのみを購入する場合、端末は自分で調達する。SIMは、microSIMとnanoSIMから選べる。端末に関してはauと同じ周波数を使用できるものが必要で、サービスのWebサイトで動作確認をした端末の一覧を公開している。また夏以降、新プランと新端末を含むより多くの選択肢を紹介する予定としている。

 なおケイ・オプティコムでは、「先行予約期間の5/15~6/2に先行予約を行い、申し込み期間の6/3~6/30に正式申し込みをしたユーザー」を対象に先行予約キャンペーンを実施する。端末セットを購入する対象ユーザー先着1000名限定で、最大24カ月間、月額料金を980円割り引く。SIMのみを購入する対象ユーザーは、最大6カ月間、月額料金から980円を割り引く。