カスペルスキーは2014年5月15日、ファイルサーバー向けセキュリティ製品「Kaspersky Anti-Virus for Linux File Server」の最新バージョンとなる8.0.2.172(Maintenance Pack 2 Critical Fix 1)を提供開始した。

 Kaspersky Anti-Virus for Linux File Serverは、Linuxで構築されたファイルサーバーをカーネルレベルで監視するセキュリティ製品。ヴイエムウェア製品とも連携可能で、仮想マシン上のファイルサーバーにも対応する。

 最新版では、管理ツール「Kaspersky Security Center」よりオンデマンドで実施するマルウエアのスキャンタスクの優先度を4レベルで設定できるようになった。これにより、同じサーバー上で稼働するアプリケーションへの影響を考慮して、スキャンプロセスのシステム負荷を調整できる。

 また、Kaspersky Security Centerと連携してクライアントを管理するネットワークエージェントに、アップデートエージェント機能を追加した。これにより、リモート拠点にある複数の端末にウイルス定義データベースやポリシーを配信する際、1端末分の配信で済ませることができ、ネットワークの負荷が軽減できる。

 最新版では、新たに「SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3」や「Samba 4.0.x」などもサポートしている。