写真●Blinkのトップページ
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 米Yahoo!が、モバイル端末向けメッセージアプリ「Blink」を買収したと複数の米メディア(Wall Street JournalTechCrunch)が現地時間2014年5月14日までに報じた。Blinkのトップページや公式ブログでもYahoo!による買収について明らかにしている。Blinkのチームは5月13日付でYahoo!に加わっており、今後数週間以内にサービスを終了するとしている。

 Blinkはテキストメッセージや、写真、動画、音声などを個人同士やグールプで共有するアプリ。利用者はメッセージにタイマーを設定でき、時間がたつと送ったメッセージが消える。2013年4月iOS向けアプリを、今年2月にAndroid向けアプリをリリースしたが、今回のYahoo!による買収に伴い、いずれのアプリも提供を終了する。

 Blinkは、元Google社員のKevin Stephens氏などが設立した米Meh Labsが開発した。Bloomberg Businessweekが掲載している会社情報によると、同社の創業は2011年で、本社は米カリフォルニア州パロアルト。

 またTechCrunchによると、Meh Labsは当初、位置情報に基づくSNSアプリ「Kismet」を開発していた。このサービスは一時期人気があったが、その後十分な成果が表れず、まもなくして同社はBlinkに注力した。今年2月時点のBlinkの累計ダウンロード数は約10万件。その大半は米国だったが、ここ最近は中東でも人気が高まっているという。

 一方、Yahoo!では2012年7月にMarissa Mayer最高経営責任者(CEO)が就任して以来、小規模の買収を続けている。これまでに買収した小規模企業の数は約40社で、投資金額は12億ドル超だとWall Street Journalは伝えている。