米IHSは現地時間2014年5月13日、米Googleが開発中のめがね型ウエアラブル端末「Google Glass」の原価分析結果(推定値)を発表した。それによると、1500ドルのGoogle Glassの製造原価は約152ドルだという。

 Google Glassの実機を分解して調査したところ、BOM(Bill of Material:部品表)に基づく部品コストは132.47ドルだった。製造コストの20ドルを合わせると推定152.47ドルとなる。

 これらの数字から、Googleは1台ごとにそれほど大きい利ざやを得ているのかとの疑問が湧くかもしないが、「新製品はいずれも同じだが、特に新たな技術の領域を開拓するデバイスでは、BOM原価は実際の価値のほんの一部でしかない」と、IHSのAndrew Rassweiler上級ディレクターは述べている。

 Google Glassで最も高い部品は、推定22.00ドルのチタニウム製フレームだった。2番目に高い部品はLCOS(Liquid Crystal On Silicon)ディスプレイで台湾Himax Technologies製と見られ、IHSは20.00ドルと見積もった。

 また、米Texas Instrumentsの製品が多く採用されており、アプリケーションプロセッサ、電源管理IC、オーディオコーデックチップなど、TI部品の合計は推定37.90ドルにのぼる。

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