写真●InfoTrace PLUS V3.2.9の画面の一部(Windowsストアアプリの「Skype」において「機密情報」という文字列をクリップボードにコピーしたときのログ)
写真●InfoTrace PLUS V3.2.9の画面の一部(Windowsストアアプリの「Skype」において「機密情報」という文字列をクリップボードにコピーしたときのログ)
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 ソリトンシステムズは2014年5月9日、パソコン操作ログの記録機能を備えたクライアント管理ソフトの新版「InfoTrace PLUS V3.2.9」を発表、同日出荷を開始した。新版では、Windows 8/8.1のストアアプリについても操作ログを取得できるようにした。

 InfoTrace PLUSは、エージェント・サーバー型のクライアント管理ソフトである。インベントリー管理/ソフトウエア配布を中核に、パソコン操作ログの記録やパソコン操作の制御、ユーザー情報/パソコン情報などを元にした認証などのセキュリティー機能に注力している。

 主な特徴は、パソコンの操作ログを記録できること。OSカーネルレベルで、ファイル操作(読み込み、書き込み、コピー、リネームなど)、ファイルの読み書き量(バイト数)、印刷ファイル名、ファイルパス、セーフモードでの起動や電源オン/オフ、リモート接続(RDP)での操作、などを記録する。

 新版では、パソコンの操作ログを記録する機能を強化し、Windows 8/8.1のストアアプリの操作ログを取得できるようにした(写真)。Windowsストアアプリとは、タブレットでも操作しやすいようにユーザーインタフェース(UI)を工夫したアプリケーションのことである。新版では端末ごとのログ件数を集計する機能も追加した。

 Windowsストアアプリの特徴は、アプリコンテナーと呼ぶサンドボックス環境内で動作する仕組みによって、セキュリティーを確保していることである。このため、このままでは外部から操作ログを取得できなかった。今回のInfoTrace PLUSの強化によって、Windowsストアアプリを介したデータのやり取りも監視できるようにした。

 価格(税別)は、サーバーライセンスが100万円。エージェントはボリュームディスカウント型で、単価が最大となるケースでフル機能版が1台当たり1万7000円、パソコン操作ログの記録機能に限った版が1台当たり3000円。