キヤノンITソリューションズは2014年5月9日、メールを介した情報漏えいを防止するソフト「GUARDIANWALL」の仮想アプライアンス版「GUARDIANWALL仮想アプライアンス版」を発表、同日販売を開始した。標準機能の「Standardモデル」を、VMware ESXi環境で動作する仮想アプライアンスにして提供する。年額制のサブスクリプション(購読)型で販売する。

 前提となるGUARDIANWALLとは、情報漏えい対策を目的としたメールフィルタリング/アーカイブソフトである(関連記事:キヤノンIT、メール/Webを介した情報漏えい対策ソフトの新版を発表)。メールサーバー上で動作し、フィルタリング条件に応じてメールの送受信などを制御する。添付ファイルの自動暗号化機能やメールのアーカイブ機能なども提供する。

 フィルタリングでは、メールのヘッダー/本文/添付ファイルの中身を調べ、「個人情報を含む」など、あらかじめ指定した条件に合致したメールの送受信を、保留または削除する。キーワード一致のほか、クレジットカード番号や住所など、個人情報と考えられるデータを、内蔵辞書を使ってスコア化する。

 今回、ソフトウエア製品であるGUARDIANWALL(エディションは標準機能を提供するStandard版)を、VMware ESXi 5.1環境で動作する仮想アプライアンスの形にした製品を用意した。ゲストOSやミドルウエアを含めてアプライアンス化してあり、これらすべてをキヤノンITソリューションズが一括してサポートする。ハードウエアとしては、IBM PureSystems上で動作検証済み。

 価格(税別)は、サブスクリプション型を採用した。最小構成となる50ユーザー時の価格は、初年度が年額118万5000円、次年度以降が年額15万5000円。これに対して、ソフトウエア版の価格(50ユーザー)は、買取型で96万円(保守料は年額14万4000円)である。