米Oracleが米Googleの「Android」にJavaの知的所有権を侵害されたと主張している訴訟で、米連邦巡回控訴裁判所は現地時間2014年5月9日、問題とされるJava APIは著作権法による保護の下にあるとの判決を下した。

 Oracleは2010年に、AndroidがJava関連特許および著作権を侵害しているとして、Googleをカリフォルニア州北部連邦地方裁判所に提訴した。2012年5月の裁決では、Googleによる特許侵害は認められなかった(関連記事:Javaの知的所有権を巡るOracleの訴訟、陪審はGoogleによる特許侵害を認めず)。またAPIの著作権については、陪審はGoogleによる一部侵害を認めたものの(関連記事:Oracle対Google裁判、陪審がAndroidにおける一部著作権侵害を認める)、裁判所は著作権の対象ではないとの判断を下した。Oracleはこれを不服として上訴していた。

 今回、控訴裁は地裁の判決を覆し、APIが著作権の対象だとする判断を下した。これらAPIの使用がGoogleの主張する「フェアユース」にあたるかどうかについては、審理を地裁に差し戻した。

[発表資料(PDF文書)]