日本システムウエア(NSW)は2014年5月7日、クラウド連携ファイルサーバー「irukabox(イルカボックス)」に、消費電力を従来の3分の1に抑えた小型モデルを追加したと発表した。コストや設置場所の制約で従来モデルの導入が難しかった小規模・多拠点の事業所を持つ企業やシステム管理者のいない中堅・中小規模企業向け。同日から販売を開始する。

 irukaboxは、ローカル環境に設置した専用ゲートウエイ装置をNASやファイルサーバーとして利用し、保存したデータをクラウドストレージに自動バックアップするサービス。実体データをクラウドに保管し、専用ゲートウエイには管理情報のみを残す「スタブ化」などの機能により、ストレージ容量の管理を不要にした。複数拠点でのデータ共有も可能。

 今回追加した小型モデルでは、ストレージにSSDを搭載して省スペース化・省電力化を実現した。内蔵ストレージ容量は300GB(使用可能容量は約245GB)、運用時の消費電力は約30W。本体寸法は幅44.5×奥行き220×高さ205mm。利用料金(税別)は月額9800円から。クラウドストレージは1GBあたり月額45円からで、100GB単位で追加できる。