米AMDは2014年5月5日(現地時間)、ARMベースのプロセッサの製品計画を発表した。2015年には「Project SkyBridge」として、ピン互換性のあるx86プロセッサとARMプロセッサをリリースする。2016年にはARMアーキテクチャーの独自設計コア「K12」を投入する。
Project SkyBridgeは20nmプロセスで製造するx86とARMのプロセッサ(図1)。SoC(システム・オン・チップ)として提供する。ARM版はCortex-A57コアがベース。AMDとしては初めてのAndroid向けHSA(ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ)対応プラットフォームになる。
x86版はCPUコアとして「Puma+」(開発コード名)の次世代版を搭載する。これらのプロセッサでは、グラフィックス機能にAMDの「GCN(グラフィックス・コア・ネクスト)」アーキテクチャーを採用、ARMコアをセキュリティ強化に使う「PSP(プラットフォーム・セキュリティ・プロセッサ)」も利用できる。
K12はARMのアーキテクチャ・ライセンスに基づいて開発する高性能、省電力の64ビットコア。AMDは、K12コアを採用したプロセッサーを2016年に投入するとしている(図2)。
AMDは、ARMのCortex-A57を採用したサーバー向け64ビットプロセッサ「Opteron A」シリーズ(開発コード名はSeattle)を2014年1月に発表済み。Opteron Aシリーズは2014年第4四半期に出荷する予定だ。