米Intelは現地時間2014年5月6日、同社の新たなモバイル向けプロセッサを搭載した新モデルの「Chromebook」をOEM各社がリリースすると発表した。これにより、Intel製プロセッサを搭載するChrome OSシステムは20モデルにのぼり、「Chrome OSシステムにマイクロプロセッサを提供する首位ベンダーになった」としている。

 モバイル向けSoC「Bay Trail-M」(開発コード名)をベースにした「Celeron」プロセッサを採用するChromebookを、台湾Acer、台湾ASUSTeK Computer(ASUS)、中国Lenovo Group(聯想集団)、東芝がリリースする。1度の充電による連続バッテリー駆動時間は最大で11時間という。

 Lenovoは同社初の消費者向けChromebook「N20」を発売する。米CNETの報道によると、11.6インチのディスプレイ部を後ろ側に300度まで折りたためる。7月より販売する予定で、希望小売価格は279ドルから。タッチスクリーン版「N20p」は8月に投入する。

 ASUSは11.6インチの「C200」と13.3インチの「C300」を今夏に出荷開始する。Acerは今年後半に次世代Chromebookをリリースする予定。なお新しいCeleron搭載のChromebookはすべてIEEE 802.11acをサポートする。

 また、米Dellは既存の「Dell Chromebook 11」に、Acerは既存の「C720 Chromebook」に、第4世代「Core i3」構成モデルを追加する。Acerは新学期シーズンに合わせて、Dellは今年後半に利用可能にする。

 そのほか、米Hewlett-Packard(HP)が「Haswell」(開発コード名)ベースのCeleronを搭載した小型デスクトップ「HP Chromebox」を6月に米国でリリースする。韓国LG Electronicsも、Haswell採用のオールインワン型パソコン「LG Chromebase(モデル番号22CV241)」を米国で5月26日に販売開始する。

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