先進的ICT利活用教育推進チーム会議で挨拶した佐賀県教育委員会の福田孝義副教育長
先進的ICT利活用教育推進チーム会議で挨拶した佐賀県教育委員会の福田孝義副教育長
[画像のクリックで拡大表示]
会議には、教育委員会の担当者や佐賀県立高等学校の教員らが参加している
会議には、教育委員会の担当者や佐賀県立高等学校の教員らが参加している
[画像のクリックで拡大表示]

 佐賀県は2014年4月28日、県立高等学校の新入生に導入した1人1台の学習用パソコンを利活用するための学習指導資料を作成する推進チームを発足した。推進チームには、教育委員会の担当者や佐賀県立高等学校の教員らが参加。今後、各教科で学習用パソコンを利活用するための学習指導計画や教材などを作成する。

 佐賀県は2014年4月、全国の都道府県では初めて、すべての公立高等学校の新入生に1人1台の学習用パソコンを導入した。また、電子黒板や校内の無線LAN、教育情報システム、デジタル教材の整備を進めるなど、ICT(情報通信技術)を活用した教育を推進している。今回発足した「平成26年度 先進的ICT利活用教育推進チーム」は、こうしたICT環境の利活用促進を目指す。

 4月28日に開催した推進チーム会議では冒頭、佐賀県教育委員会の福田孝義副教育長が挨拶に立ち、「学校からはぜひチャートを示してほしい、進むべき道を示してほしいと言われる。佐賀県を引っ張っていくという誇りと自負を持って取り組んでほしい」と述べた。推進チームでは、各教科ごとに数名のグループを作り、学習指導資料の作成を進める。今後は月に2回のペースで会議を開催し、成果物は県内の各学校の教員に公開する。

 佐賀県は同日、学習用パソコンで利用するデジタル教材に、日経BP社の教育機関向けコンテンツサービス「日経パソコンEdu」を採用したことを明らかにした。日経パソコンEduは、インターネット経由で利用するクラウドサービスで、学生・生徒のITリテラシー向上、資格取得、就職活動などのためのコンテンツを提供している。佐賀県では、教科「情報」や「総合的な学習の時間」、「ホームルーム活動」を中心に、パソコンと日経パソコンEduを利用した教育を展開する。