写真1●DSSDを加えたポートフォリオ
写真1●DSSDを加えたポートフォリオ
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●DSSDの適用領域
写真2●DSSDの適用領域
[画像のクリックで拡大表示]

 米EMCは2014年5月5日(現地時間)、フラッシュストレージを手掛ける「米DSSD」を買収すると発表した。「Flash Everywhere」戦略を掲げる同社にとって、より高速なデータアクセスが求められる領域をDSSDでカバーすることが狙いだ(写真1)。

 DSSDが開発中のオールフラッシュ製品は、フラッシュを搭載したきょう体を、サーバーとPCIe接続する。その上で、「ホストとフラッシュ間は、リモートDMA転送を使い、高速にデータをやり取りする」(米EMC NVMストラテジー バイス・プレジデントのダニエル・コブ氏)。フラッシュのスピードを生かしながら、大容量も追求する構成といえる。

 DSSDがターゲットとする適用領域は、オープンソースの分散処理ソフト「Hadoop」や、インメモリーデータベース「SAP HANA」など、ビッグデータ活用を進めるためのソフトだ(写真2)。「Hadoopは今はバッチ処理が中心だが、今後オンライン処理が増えていく中で、GemFireといったインメモリー製品の活用も視野に入ってくるだろう」(コブ氏)。