広告代理店の東急エージェンシーは2014年5月2日、産業技術総合研究所と提携し、流通・小売業向けのビッグデータ分析ツールを開発すると発表した。顧客データを分析する際に、年齢や性別といった情報を使わないのが特徴だ。2015年3月までの商品化を目指す。

 確率的潜在意味解析という顧客分類手法を用いる。購買データのみで、顧客の好みなどに対応したクラスタに分類できるという。年齢や性別などの情報を使わないため、個人情報の流出を懸念する企業向けに売り込む。

 価格は数百万円を予定している。データ分析の専門的な知識やスキルを持たない人材が利用できるようにするという。東急エージェンシーは、ソフトウエアの導入や販促活動の支援といったコンサルティングも手掛ける。