日経BPコンサルティングは2014年5月2日、「スマートフォンユーザーのネットワーク利用実感に関する満足度調査」の結果を発表した。調査では、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルのスマホユーザー合計5万5000人に対し、「エリア」「通話品質」「通信品質」の3分野についてWebアンケートを実施した。その結果、今回はいずれの分野もNTTドコモが1位となった。

 日経BPコンサルティングでは、スマホのつながりやすさや速度を調査員が実測する大規模調査を実施している。今回は、ユーザーが実感している満足度を調査することで、通信事業者のサービスに対する評価を総合的に把握するために企画したという。

 「エリア」は、文字通り通話エリアの満足度について聞いた。「通話品質」は「つながりやすさ」「音質のよさ(クリア、聞き取りやすい)」「ノイズがない」「途切れない」などの項目を、「通信品質」は「つながりやすさ」「通信速度」「途切れのなさ」などの項目についてそれぞれ満足度を聞いた。

結果はいずれもドコモ、au、ソフトバンクの順

 「エリア」については、いずれの通信事業者も満足度が高かった。「満足」と答えた割合は、NTTドコモが40.0%、KDDI(au)が31.2%、ソフトバンクモバイルが23.2%の順だった(図1)。「やや満足」まで含めると、NTTドコモが78.2%、KDDI(au)が70.3%、ソフトバンクモバイルが61.6%となる。これについて、日経BPコンサルティングは「各通信事業者が2013年度にネットワークを強化しており、その結果が表れた」と分析している。

図1●ネットワーク主要3項目におけるユーザーの利用満足度
図1●ネットワーク主要3項目におけるユーザーの利用満足度
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 「通話品質」は、「満足」という回答が、NTTドコモ31.8%、KDDI(au)26.3%、ソフトバンクモバイル21.2%の順だった。「通信品質」もほぼ同じような傾向で、「満足」という回答は、NTTドコモ27.6%、KDDI(au)22.6%、ソフトバンクモバイル18.7%の順だ。ただ、各社とも「エリア」に比べると満足度は総じて低い。「不満」「やや不満」の割合も「エリア」に比べると「通話品質」と「通信品質」は大きい。