写真1●富士通 代表取締役社長の山本正已氏
写真1●富士通 代表取締役社長の山本正已氏
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写真2●富士通 執行役員常務/CFOの塚野英博氏
写真2●富士通 執行役員常務/CFOの塚野英博氏
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 富士通は2014年4月30日、2013年度決算説明会を開いた(関連記事:富士通、2014年3月期決算は6期ぶり増収、営業利益6割増 )。登壇した富士通の山本正已社長は、2013年度の決算を総括するとともに、2014年度の業績予想に触れ、今後のクラウド事業や携帯電話事業などについて説明した(写真1)。

 会見での一問一答は以下の通り(特に断りがない場合、回答は山本社長)。

クラウド事業の手応えは。

 ソリューションビジネスも、アウトソーシングビジネスも、既にほとんどがクラウドになってきた。そういった意味でも、富士通のクラウドビジネスは拡大してきたと言える。他社との価格競争で苦戦しているのは事実だが、アマゾンやマイクロソフトと比べて、技術では負けていないと自負している。我々は、(1)顧客の財産を守るためのセキュリティを含めたトータルな提案、(2)クラウド型のアプリケーションサービスの提供――によって、競合他社と差別化していきたい。

(富士通 執行役員常務/CFOの塚野英博氏、写真2)クラウド事業は、2012年度に比べ、2013年度は2割弱の成長率だった。2014年度以降も、これ以上の成長率となるだろう。それに見合った投資も行う予定だ。2013年度は2000億円弱の売上高だったが、当面は、3000億円を目標とする。

外資系システムインテグレータと比べ、利益率が低い。

 クラウド型のアプリケーションサービスにコミットすることで、利益率を引き上げたいと思っている。