写真1●KDDIの田中孝司社長
写真1●KDDIの田中孝司社長
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写真2●au通信ARPUは2013年度第4四半期で初めて反転
写真2●au通信ARPUは2013年度第4四半期で初めて反転
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写真3●2期連続の2桁成長を目指す
写真3●2期連続の2桁成長を目指す
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 KDDIは2014年4月30日、2013年度(2013年4月~2014年3月期)の通期連結決算を発表した。売上高は前年同期比18.3%増の4兆3336億円、営業利益は同29.4%増の6632億円の増収増益となった。売上高の4兆円超え、営業利益の6000億円超は同社にとって初めてであり、いずれも過去最高の大幅な増収増益となった。

 同社の田中孝司社長(写真1)は「期初にコミットした営業利益2桁成長を達成できた(関連記事:KDDIの通期決算は増収増益、今期は営業利益20%超成長を目指す)。顧客基盤とインフラ基盤をベースに、持続的な成長を目指していきたい」とした。

 2013年度通期の主なオペレーションデータは以下の通り。au通信ARPU(1回線契約当たりの割引前の音声収入とデータ収入から割引適用額を差し引いた値)は、これまで四半期ベースでは長らく対前年比で減少トレンドを続けてきたが、2013年度第4四半期で初めて反転した(写真2)。au純増数は対前年同期比7.5%増となる281万、スマートフォン浸透率は49%、auスマートバリューの浸透率も22%に達した。au端末総販売台数は微増となる1112万台、うちスマートフォン販売台数は前年同期比5%増となる855万台となった。

2014年度の業績予想はドコモに匹敵する売上高、営業利益を示す

 田中社長は続けて、2014年度の業績予想も説明した。売上高は前年同期比6%増となる4兆6000億円、営業利益は同10%増となる7300億円と2期連続の2桁成長を目指すとした(写真3)。ちなみにNTTドコモが2014年度の業績予想として掲げた値が売上高4兆5900億円、営業利益が7500億円であり、売上高ではドコモ超え、営業利益もドコモの水準に迫る予想を出したことになる。