写真1●日本IBMのマーティン・イェッター代表取締役社長執行役員
写真1●日本IBMのマーティン・イェッター代表取締役社長執行役員
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●サーバーセールス事業部の大島啓文理事 事業部長
写真2●サーバーセールス事業部の大島啓文理事 事業部長
[画像のクリックで拡大表示]

 日本IBMは2014年4月24日、最新型プロセッサーである「POWER8」を搭載した「IBM Power Systems Sクラス」を発表した(関連記事:日本IBMが新プロセッサ「POWER8」を解説、最大96スレッドを同時に実行)。性能強化によってビッグデータ関連のニーズに応え、新規顧客の開拓を目指す。2014年6月10日に出荷を開始する予定だ。

 記者会見で、日本IBMのマーティン・イェッター代表取締役社長執行役員は、「既存顧客に加え、ビジネスアナリティクス用途の顧客を取り込みたい」と、力を込めた(写真1)。「IBM Power Systems Sクラス」に搭載する「POWER8」は、メモリーやI/Oの帯域幅を従来製品の2倍以上にするなど、ビッグデータ処理に必要な性能強化を施した。「最新のx86サーバーと比較すると、分析処理速度は約50倍」(サーバーセールス事業部の大島啓文理事 事業部長、写真2)という。

 「IBM Power Systems Sクラス」は、Linux専用マシン2機種と「AIX」や「IBM i」も稼働する3機種を準備する。新規顧客の開拓を目的に、拡販施策に力を注ぐ。6月30日までの期間限定で、2Uで1ソケット(10コア)、64GBのメモリーを搭載したLinux専用機をキャンペーン価格で販売。1000人体制で営業活動を展開すると共に、ISV(独立系ソフトウエアメーカー)が提供するソリューションのPower Systems対応を、無償で支援する。