写真●ヤフーの宮坂学代表取締役社長(右)とブックオフコーポレーションの松下展千代表取締役社長(左)
写真●ヤフーの宮坂学代表取締役社長(右)とブックオフコーポレーションの松下展千代表取締役社長(左)
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 ヤフーとブックオフコーポレーション(ブックオフ)は2014年4月24日、資本・業務提携を発表した(写真)。ブックオフが運営する中古本販売チェーン「BOOKOFF」で買い取った中古本などを、ヤフーが運営するオークションサイト「ヤフオク!」で販売する仕組みを構築。店舗で買い取った中古本やCD/DVD、ゲームソフトおよび携帯電話をヤフオク!で販売できるようにする。この場合、ブックオフはヤフオク!の出品者の位置付けになる。2016年度までには、ヤフオク!で中古本1000万冊を買えるようにするという。

 資本提携の内容は次の通り。ブックオフがヤフーを割当先とした第三者割当増資を実施し、ヤフーを割当先とするブックオフの普通株式310万株を発行する予定である。ヤフーの取得価額は21億7620万円。さらにブックオフはヤフーを割当先とした新株予約権付き社債を割り当てる予定で、ヤフーの取得価額は77億円になる。

 ヤフーの宮坂学代表取締役社長は同社とブックオフの提携を「リユースの最強タッグ」と表現。インターネットのリユース市場は年間取扱高が8100億円で、そのうちヤフオクは84%のシェアを占めるという。だが、リアルを含めた全体のリユース市場は1兆8000億円(自動車、不動産を除く)。ネットの倍以上の市場規模がある。「リユースの経験者を100%に」「流通総額1兆円目指す」といった目標を掲げ、「オフラインを取り込んで、トータルのリユース市場でやっていきたい」と宮坂社長は意気込む。