事業戦略を紹介するエプソン販売 取締役 特販営業本部 本部長の佐伯直幸氏
事業戦略を紹介するエプソン販売 取締役 特販営業本部 本部長の佐伯直幸氏
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ダブルロール対応で使い勝手を向上させた、同社初の大判複合機「SC-T52DMFP」(99万8000円、税別)
ダブルロール対応で使い勝手を向上させた、同社初の大判複合機「SC-T52DMFP」(99万8000円、税別)
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 エプソンは2014年4月23日、商業・産業向けの大判インクジェットプリンター「SureColor」シリーズ全30モデルを発表した。主にポスターやPOP作成、教材作成、CAD/GIS用途に向く機種で、いずれも4色の水性顔料インクを使用する。主な販売対象は、流通・小売業やサービス業、文教分野、そして、建設業、測量業、土木業、官公庁などを想定する。

 新モデルのベースとなるのは、シングルロール機の「SC-T3250」「SC-T5250」「SC-T7250」の3機種。対応する用紙幅が異なり、それぞれ24インチ(A1+判)、36インチ(A0+判)、44インチ(B1+判)だ。これらのプリンターを核に、ロール紙を2本同時にセットできる「ダブルロール機」、大判スキャナーを一体化した「大判複合機」、大判コピーが容易な「フルカラー拡大コピー」を開発。さらに、HDD搭載やPostScript対応、学校向けソフトウエアセットといったバリエーションを用意した。5月下旬から順次発売する。

 発表会の冒頭、エプソン販売 取締役 特販営業本部 本部長の佐伯直幸氏は、「新製品によって従来の写真や印刷といったグラフィックアーツ(GA)領域から、ポスターやCAD、GISといったアプリケーション領域の事業をさらに強化する。CADの線画もPOPの写真画質も、エプソンなら1台で対応できる点をアピールする」と意気込みを語った。電子写真方式の大判プリンターと比べて、本体の安さやコンパクト性、カラー対応、印刷速度とコストのバランスの良さといったメリットを訴求し、インクジェットへの移行を加速させていく考えだ。