米Facebookが現地時間2014年4月23日に発表した同年第1四半期(1~3月)の決算は、モバイル広告が好調で大幅な増収増益となった。

 売上高は25億200万ドルで、前年同期と比べ71.6%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は6億4200万ドル(希薄化後1株当たり純利益は0.25ドル)で、前年同期の2億1900万ドルの2.9倍になった。営業利益は10億7500万ドルで、こちらも前年同期のほぼ2.9倍になった。

 特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は8億8500万ドル(希薄化後1株当たり純利益は0.34ドル)、営業利益は13億7400万ドルとなる。

 収益の柱となっている広告売上高は前年同期比82%増の22億7000ドルで、売上高全体に占める比率は90.7%になった。広告売上高全体に占めるモバイル向け広告の比率は約59%で、前年同期の約30%、前の四半期の約53%から拡大した。またソーシャルゲームのアプリ課金手数料などによる売上高は2億3700万ドルだった。

 2014年3月の日間アクティブユーザー数(DAU)は8億200万人で、1年前から21%増加した。このうちモバイル経由のDAUは6億900万人で同43%増加。3月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は同15%増の12億8000万人、モバイル経由のMAUは同34%増の10億1000万人となった。

 Mark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は声明で、「Facebookの事業は力強く成長している。(第1四半期は)中核事業を遂行、改善することに注力しながら、将来に向けた長期的な施策も講じた」と述べた。

 また同社は、これまで約5年間、最高財務責任者(CFO)を務めてきたDavid Ebersman氏が辞任することを明らかにした。現在、財務および事業計画担当副社長を務めるDavid Wehner氏が6月1日付でCFOに就任する。Ebersman氏は9月までFacebookにとどまり、業務の移行作業を進めるという。

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