写真1●店頭でのバーチャル試着の様子
写真1●店頭でのバーチャル試着の様子
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写真2●タブレット端末で自分のパーソナルカラーに合った洋服を選択できる
写真2●タブレット端末で自分のパーソナルカラーに合った洋服を選択できる
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 東芝と東芝ソリューションはヘアサロン「kakimoto arms」を運営する柿本榮三美容室と組んで、店頭での洋服のバーチャル試着サービスの実験を行う(写真1)。期間は2014年4月22日から同5月31日まで。川崎市にある商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」内にあるkakimoto armsで体験できる。アパレル店ではなく、ヘアサロンで洋服のバーチャル試着をすることで、顧客は仕上がったばかりの自分のヘアスタイルを大画面で見ながら、洋服のコーディネートもできる。

 東芝ソリューションはバーチャル試着を始めるに当たって女性にインタビューしたところ、女性が洋服を購入したくなるタイミングとして「美容室でファッション雑誌を読んでいる時」という意見が出たことに注目した。なお、対象店舗になったkakimoto armsのラゾーナ川崎プラザ店と東芝ソリューションのオフィスは隣接する近さにある。

 kakimoto armsラゾーナ川崎プラザ店の遠藤敬一店長によれば、初日の4月22日には6人の顧客がバーチャル試着をトライしたという。すると店内が盛り上がるため、自然に顧客と店員の間で話が膨らんだという。翌23日には、東芝の田中久雄代表執行役社長も早速、視察に訪れた。

 美容室での施術中に、顧客はタブレット端末から好みの洋服を自由に選べる(写真2)。タブレットのアプリを使うと簡単に、自分のパーソナルカラーも診断できる。各自のカラータイプは「春」「夏」「秋」「冬」の4つに分かれ、それぞれのタイプに合わせて、kakimoto armsの「カラーリスト(パーソナルカラーを提案する人)」が事前に選んだ洋服が画面に表示されるようになっている。今回、この診断アプリを搭載したタブレットを店頭に10台用意した。

 顧客は施術が終了して会計を済ませた後、帰り際に店舗入り口付近に置かれた大型ディスプレイで、タブレットから選んだ洋服のバーチャル試着を楽しめる。試着した姿はディスプレイのカメラで写真に撮れる。同時にディスプレイに表示されるQRコードを自分のスマートフォンに読み込んで、試着した自分の写真を入手できる。併せて、スマホからは洋服の詳しい情報を確認できる。