写真●OpenBlocks A7/InCabiの外観
写真●OpenBlocks A7/InCabiの外観
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 ぷらっとホームは2014年4月23日、手のひら大のLinuxサーバー機「OpenBlocks A7」をベースに、動作条件を拡大して摂氏-20~+65度、湿度は5~95%で動作するようにしたモデル「OpenBlocks A7/InCabi」(写真)を発表した。出荷開始時期は7月以降。センサーをインターネットにつなぐIoT(モノのインターネット)などの用途を想定する。

 OpenBlocks A7/InCabiの最大の特徴は、動作を保証する温度と湿度の条件が緩いことである。温度(摂氏)は-20~+65度、湿度は5~95%の範囲であれば動作するという。これに対して、ベースモデルであるOpenBlocks A7の場合、温度(摂氏)は0~+35度、湿度は20~80%と範囲が狭い。動作条件を広くしたことで、より過酷な環境下にM2M/IoTシステムを設置できるようになった。

 ベースとなるOpenBlocks A7の仕様は、以下の通り。CPUには、ARM系のプロセッサ「ARMADA 310」(600MHz)を搭載する。メインメモリーは1Gバイトで、ストレージは16GバイトのSSDを内蔵。OSとしてLinuxを搭載する。動作のための電源は、ACアダプターまたはPoE(Power over Ethernet)を介して供給する。

 OpenBlocks A7/InCabiは別途、Java実行環境(Oracle Java SE Embedded)やブロードバンドルーターに必要な機能をオプションとして追加できる。2014年3月には、OpenBlocks A7に同機能をプリインストールしたモデル「OpenBlocks A7/IoTR」も発表済みである(関連記事:BBルーター機能を内蔵したIoT向けのマイクロLinuxサーバー機)。

 OpenBlocks A7/InCabiの価格(税別)は、ボリュームゾーンとなる100台ロット購入時に、1台当たり3万5000円から4万円程度。一方、OpenBlocks A7/IoTR相当のルーター機能付きで出荷する場合は、1台購入時に12万円前後(ロット購入時は単価が安くなる)。