アクロニス・ジャパンは2014月4月22日、企業向けバックアップ製品のブランド名を変更し、新シリーズとして提供を始めた。これまで「Acronis Backup&Recovery」「Acronis vmProtect」としてきた製品を「Acronis Backup」との名称に一本化。オプションだった機能を標準搭載にして価格は据え置いた。ライセンスは同日に販売を開始する。新ブランドのパッケージ製品は5月15日に発売する。
単体で利用する「スタンドアロン製品」は、異なる環境に復元する「Universal Restore」機能を標準で搭載する。同機能は、これまでオプションとして提供していた。スタンドアロン製品には、「Acronis Backup for PC」「同 for Windows Server」「同 for Linux Server」「同 for Windows Server Essentials」の4製品がある。
バックアップ対象を集中管理できる「アドバンス製品」は、Universal Restoreに加えて、重複を除外する「Deduplication」機能を標準で搭載することにした。「Acronis Backup Advanced for PC」「同 for Windows Server」「同 for Linux Server」の3製品がある。
仮想化環境向けは、元々Universal Restore機能を備えていたが、新たにDeduplicationと「アプリケーションバックアップ」を標準機能にした。アプリケーションバックアップは、マイクロソフトのExchange、SQL Server、SharePoint、Active Directoryのデータを保護する機能。「Acronis Backup Advanced for VMware」「同 for Hyper-V」「同 for Citrix XenServer」「同 for RHEV」がある。
新ブランド発表の説明会でアクロニス・ジャパンの村上督代表取締役(写真1)は、ラインアップ一新の背景を説明した。「物理、仮想、クラウド問わずシステムやデータを配置できるようになったが、障害復旧の観点からは問題が複雑になっている」(村上氏)と指摘。仮想環境/物理サーバー、オンプレミス/クラウド、OSの種別、ハイパーバイザーの種別などを問わずに環境をバックアップして復元できるという同社製品のメリットを「AnyData」というキーワードに集約して販売していくとした(写真2、写真3)。アクロニスは、ブランド変更に伴いロゴも変更した(図1)。