写真1●HP プリンティング&パーソナルシステムズ事業 テクノロジービジョン&ストラテジー部門 シニアディレクターのアンドリュー・ボーウェル氏
写真1●HP プリンティング&パーソナルシステムズ事業 テクノロジービジョン&ストラテジー部門 シニアディレクターのアンドリュー・ボーウェル氏
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2014年4月18日、都内で開催した「HP World Tour 東京」にて、ウエアラブルやIoT(Internet of Things)に関するスペシャルセッションを開いた(関連記事)。

 セッションにはHP プリンティング&パーソナルシステムズ事業 テクノロジービジョン&ストラテジー部門 シニアディレクターのアンドリュー・ボーウェル氏が登壇。昨今のウエアラブルやIoTについての業界トレンドを紹介しつつ、それらをHPがどのように見ているかという視点から講演した(写真1)。

テクノロジーによりクリエイティブな時間を増やす

 始めにボーウェル氏は、今後10年で地球の人口が80億人に増加するのに対し、インターネットに接続するデバイスは2020年までに2000億に達するという予測を紹介。「過去50年間、指数関数的に情報は増えてきた。あまりにも多くの情報を元に、多くの決定をし、多くのコミュニケーションをしなければならないと我々は感じている」と現状を分析した。

 これに対してテクノロジーも同様に発達してきており、「テクノロジーは人間の能力を高め、世界のどこにいても仕事ができるような機会を与えてくれる」と指摘。「これらをうまく使いこなすことで、無限の可能性を得られる。人生における限られた時間の中で、クリエイティブな時間を増やすことこそが重要だ」と語りかけた。

ウエアラブルの普及には「かっこよさ」も重要

 モビリティについてボーウェル氏は、「世界で51億人が携帯電話を持っている。その中でも10億人以上が、貧困ラインを下回っているにも関わらず携帯電話を持っている」と指摘。「(人間の欲求を5段階で表現した)『マズローの欲求段階説』において、モバイルの重要性が上がっている。飲み水と同じくらい重要なものになっている」と分析する。