写真●WebRTC Chat on SkyWayの概要(出典:NTTコミュニケーションズ)
写真●WebRTC Chat on SkyWayの概要(出典:NTTコミュニケーションズ)
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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2014年4月21日、Webブラウザー同士をピアツーピアで接続して使う、テキスト/音声/ビデオのチャットサービス「WebRTC Chat on SkyWay」(写真)を発表し、無償でトライアル提供を開始した。HTML5の一つとして標準化が進むWebRTC(Web Real-Time Communication)の仕組みを利用しており、Webブラウザーにプラグインをインストールすることなく動作させられる。同社によれば、WebRTCを使ったWebアプリケーションをサービス提供するのは国内初という。

 今回トライアル提供を始めたWebRTC Chat on SkyWayとは、WebRTCの仕組みを使って開発した、テキスト/音声/ビデオによるリアルタイムチャットサービスである。HTML5対応のWebブラウザーから「https://chat.skyway.io/ルーム名」というURLでアクセスするだけで、チャットに参加できる。Webブラウザー間のマッチングが成立した後は、Webブラウザー同士が直接通信し合う形となる。

 同社はこれまで、WebRTCアプリケーションの開発者向けに、Web APIやJavaScriptライブラリーなどを提供してきた(関連記事:NTTコム、Webブラウザー間でP2P型の音声/ビデオ通話を可能にするWebRTCサービス公開)。具体的には、WebRTCにおいてWebブラウザー間のマッチング制御を担う仲介サーバーをWeb APIとして実装した「SkyWay」や、SkyWayを利用しやすくするWebブラウザー側のJavaScriptライブラリー、サンプルアプリケーションの「字幕付きボイスチャット」(JavaScriptで実装)を提供してきた。

 今回のWebRTC Chat on SkyWayは、開発者向けのキットではなく、エンドユーザーがHTML5対応Webブラウザーでアクセスするだけですぐに使えるもので、開発済みのWebRTCアプリケーションの一つとして提供する。