アシストとビットアイルは2014年4月21日、中小企業向けのデータベース専用機「Oracle Database Appliance X4-2」(ODA)を月額制のホスティングサービスとして提供開始すると発表した。2社のどちらからでも購入できる。価格(税別)は、データベースのライセンスを含まないハードウエアのみの基本構成が、月額49万5000円(最低利用期間は36カ月)。別途オプションでデータバックアップなどのサービスを用意した。販売目標は2社共同で初年度10社。

 サービスの名称は「Oracle Database Applianceホスティングサービス」。アシストが販売している中小企業向けデータベース専用機のODAをビットアイルのデータセンターに設置して、これを月額制のホスティングサービスとして提供する。ODAのレンタル提供とともに、ホスティングサービス化にあたって、設置スペース、ネットワーク設備、電源供給、ハードウエア監視、ハードウエア障害時のハードウエア交換などをパック化した。

 ODAの運用に当たっては、別途、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)であるOracle Database Enterprise Editionのソフトウエアライセンスが必要になる。また、ソフトウエアの保守サービス、環境構築サービス、問い合わせ窓口の一本化サービス「DODAIコール」の契約も必要。いずれもアシストが提供している。

 前提となるODAとは、中小企業の用途に合わせて必要なハード/ソフトを組み合わせた、データベースサーバー専用機である(関連記事:日本オラクル、サーバー2台構成の中小向けDB専用機を第2世代に刷新)。米OracleのPCサーバー機2台と共有ストレージ、Oracle Linux、RDBMSのOracle Database 11g Release2、高可用性クラスターソフトや運用管理ソフトなどを組み合わせている。アシストによる価格は、655万円(Oracle Databaseのライセンスを含まない)。

 ODAを構成するサーバー機は、「Sun Server X4-2」×2台。搭載CPUは12コアXeon E5-2697v2×2ソケットで、コア数は2台合計で48コア。メインメモリーは2台で512Gバイト。外部共有ストレージは、ハードディスクが物理容量18Tバイト(1万回転/分、SAS接続900Gバイト×20基)で、実効容量は6Tバイト(三重ミラー)または9Tバイト(二重ミラー)。SSDは800Gバイト(SAS接続SLCタイプ200Gバイト×4基)。