写真●タタ・コンサルタンシー・サービシズのナタラジャン・チャンドラセカラン代表取締役兼CEO
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 インドのIT大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が現地時間の2014年4月16日に発表した2014年3月期(2013年4月~2014年3月)の連結決算は、売上高が前年度比16.2%増の134億4200万ドル(約1兆3725億円)、営業利益は同25.0%増の39億600万ドル(約3988億円)となった(写真)。

 インフラ関連のITサービスや企業向けソリューションが好調だった。産業別では小売、製造、金融向け事業が成長を牽引し、地域別では欧州市場が最大の伸びだったという。決算会見においてTCSは、さらになる成長に向けた市場として、日本とラテンアメリカを挙げた。同社の従業員については、2013年度の年間純増数は約2万4000人。初めて30万人を超えた。

 TCSの日本法人であるTCSジャパンによると、同社および三菱商事との合弁会社である日本TCSソリューションセンター(NTSC)は、当初計画を上回ったという。「特定の産業やサービスに注力した結果」(TCS)としている。業種で見ると、製造業を中心に航空、金融などが好調だった。