インテルは2014年4月17日、同社のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)事業における取り組みに関する記者説明会を開催した。米インテルの副社長兼IoTソリューションズ事業本部長のダグ・デイビス氏が来日(写真1)。IoTの現況や、今後注力する産業分野などを説明した。
デイビス氏はIoTについて「あらゆる機器において同社の製品や技術が利用されることにより、人々に最上の体験を提供する」という同社のビジョンにもつながると述べた。PC、タブレット、スマートフォンに加え、今後は自動販売機や自動車などあらゆるモノがインターネットに接続されることで、IoTのビジネスチャンスが広がるという。インターネット接続機器は2015年に150億台、2020年には500億台に到達すると語った。
続けてインテルが定義するIoTについて「デバイスがインターネットに接続し、高度化するコンピュータ機能を統合し、データ解析によって意味のある情報を抽出すること」と説明。IoTをビジネスにつなげるためには、ただデータを収集するだけでなく、データを分析することが重要とした。
さらに、IoTではより多くのデバイスが普及することでさらなる商機が生まれるという。「個人や企業がインターネット接続機器を利用することで、収集したデータの分析から新しい収入源となるサービスを生み出し、そのサービスが支持されることでより多くのデバイスが設置される。これによってさらに多くのデータを収集できるため、より良質なサービスが生まれる好循環ができる」(デイビス氏)。