HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)用の高密度ホワイトボックス・サーバーを販売するビジュアルテクノロジーは2014年4月17日、HPC用のサーバーを提供するクラウドサービスである「VT HPCクラウド」を発表した。東京都内にあるデータセンターからサービスを提供する。製造業を主な顧客ターゲットとし、2014年度は1億円の売り上げを目指す。

 VT HPCクラウドの特徴は、PCサーバー(ノード)間を高速・低遅延のInfiniBand FDR(転送速度は毎秒56Gビット)で接続していること。1ノード当たりの理論性能値は448GFlopsである。ユーザー企業が、セルフサービス方式でジョブの投入などを制御できるようにしている。

 ビジュアルテクノロジーはこれまで、HPCクラウドを求めるユーザー企業に対して、計算科学振興財団(FOCUS)や米アマゾン・ウェブ・サービスのHPCクラウドを、代理店として販売してきた。だが今回、HPCクラウドへの需要が増大してきたと判断して、独自のHPCクラウドを開始したとしている。