解像度3840×2160ドットの液晶を搭載した「dynabook T954/89L」。100%表示にしたWebページが横に3つ半も入る
解像度3840×2160ドットの液晶を搭載した「dynabook T954/89L」。100%表示にしたWebページが横に3つ半も入る
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ディスプレイの設定で「テキストやその他の項目」の表示を「小-100%(S)」に設定したところ。タスクバーの高さは実に4mmを切る
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 東芝は2014年4月16日、4K(3840×2160ドット)の表示が可能な15.6型タッチパネル液晶を搭載したノートパソコン「dynabook T954/89L」を発表した。これまで4K出力が可能なノートパソコン、つまり大画面ディスプレイなどをつないで高解像度映像を出力するノートはあったが、4Kディスプレイそのものを搭載したのは世界初だという。価格はオープンで、店頭での実勢価格は20万円を超える。4月半ばに発売する。

 dynabook T954/89L(以下、T954)は、同社のノートパソコンの最上位モデル。従来モデル「dynabook Qosmio T953/T8J」(以下、T953)の後継で、きょう体はT953と共通だ。T954のCPUは、クアッドコアのCore i7-4700HQ(2.4GHz)で、8GBのメモリー、1TBのハイブリッドHDDを備え、光学ドライブにはBDXL対応のブルーレイディスクドライブを採用する。グラフィックスはAMDの「Radeon R9 M265X」を搭載している。本体色はライトゴールド。

 OSは64ビット版のWindows 8.1 Updateで、オフィスソフトとしてOffice Home and Business 2013が付属する。ほかに、アドビシステムズの画像編集ソフト「Photoshop Lightroom 5」なども付属する。なお、従来機T953はテレビ機能を搭載していたが、T954では非搭載となった。

 T954の液晶は、シャープの「IGZO」を採用している。色再現性を高めるため、製造工程において米テクニカラーの標準色で1台ずつキャリブレーションする。液晶は1インチ当たり282ピクセル(282dpi)の表示が可能で、解像度はフルHD(1920×1080ドット)の4倍となる3840×2160ドット。この解像度では文字やアイコンが小さくなるため、文字やアイコンのサイズを簡単に変更できる付属ソフト「東芝画面設定ユーティリティ」を用意する。ほかに、カラーマネージメントのソフトとして「Chroma Tune for TOSHIBA」が付属。5つの色域の中から選択するだけで、作業環境に合わせた表示色域に変更できる。

 また、同社製テレビ「レグザ」が搭載する「CEVO 4K」という技術を、パソコン向けにチューニングした「超解像技術レゾリューションプラス機能」も備える。これは、画像を解析して質感を高めるといった複数の技術を組み合わせたものだ。ただし、全機能が全ての場面で有効というわけでなく、動作するアプリケーションによる。例えば付属ソフト「TOSHIBA Blu-ray Disc Player」でブルーレイディスクを再生する場合は「カラーエンハンスメント」や「ダイナミックコントラスト」は効くが、「シャープネス」「テクスチャエンハンスメント」の機能は効かない。