日立システムズは2014年4月15日、シンガポールのベンチャー企業「アイアップス」に6.9%出資したと発表した。出資額については非公表。位置情報サービスを得意とする同社と組み、ASEAN地域における事業拡大を狙う。

 アイアップスは2012年8月創業のシンガポールのベンチャー企業で、シンガポールをはじめ、マレーシア、インドネシアなどで事業を展開している。携帯端末などの位置情報と、駅や商業施設といった情報を組み合わせたアプリケーション開発などに強みを持つ。例えば、シンガポール公園管理局向けに、公園の検索や案内アプリなどを開発した実績などがあるという。サードベンダーに対し、位置情報サービスやモバイル決済といったプラットフォームの提供も手掛ける。

 日立システムズは、自社で展開する社会インフラや流通・小売業向けソリューションおよびM2M関連サービスと、アイアップスの位置情報サービスとを連携させた新サービスを開発、提供していきたい考え。まずは、シンガポール、マレーシア、インドネシア、台湾などでのサービス提供を目指す。日本でのサービスも検討しているという。