図1●検討対象のシステム概要
図1●検討対象のシステム概要
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 総務省は2014年4月15日、情報通信審議会から「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「医療用データ伝送システムの技術的条件等」について一部答申を受けたと発表した。

 今回の答申は、医療用データ伝送システムに関するものである。現行の医療用データ伝送システムは、体内に植え込んだ心臓ペースメーカーなど生命維持装置や各種センサなどの診断機器から得た心電図や脈拍といった生体情報を402M~405MHzの周波数の電波を使用して伝送している。

 
 近年、海外においては、遠隔診断やきめ細かな医療サービスの提供のため、現行のシステムと異なる周波数帯を利用した医療用データ伝送システムが導入・利用されるようになっている。今回の答申は、このいわゆるMEDS(MEdical Data Service、図)の国内導入に向けたものである。国際的な整合性を図るため、「ETSI EN 302 537」に準拠することを基本とする技術的条件を答申した。

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