コーネルは2014年4月15日、オフコンのデータベース問い合わせ機構「Query/400」をWeb化するソフト「CQEC」を強化し、検索結果をオフコン上のプログラムから直接Excelファイルに出力できるようにすると発表した。同機能は現在開発中で、オプションソフトとして提供する予定である。これを使うと、Webブラウザーを操作することなく、検索結果をWebブラウザー上に表示したり、Excelファイルに出力したりできる。

 前提となるCQECとは、オフコンOS「IBM i」でよく使われるデータベース問い合わせ機構のQuery/400を、WindowsのWebアプリケーションへと変換するミドルウエアである(関連記事:コーネル、AS/400のQUERYをExcelやWeb画面に出力できるソフトを出荷)。CQECは、Query/400の定義ファイル(DB2へのSQLクエリーを集約/ラップ化した上位の問い合わせ定義)をIIS側に取り込み、これをIIS側で実行する。これにより、IISからDB2にSQLでアクセスする形となる。

 Query/400をWeb化することによって、検索結果をWebブラウザーで閲覧したり、検索結果をExcel形式で出力したりできるようになる。これに対して、オフコン上でQuery/400を使う場合、帳票(紙)に印刷するか、端末エミュレーター画面に表示するしかできないという。なお、Query/400のWeb化にあたっては、オフコン側に通信ミドルウエア「IBM i Access for Windows」が必要である。

 今回、CQECを強化し、Webブラウザーを操作することなく、CQECから検索結果を得られるようにした。この仕組みを使うと、端末エミュレーターからオフコン上のプログラムを動作させるだけで、検索結果をExcelに出力できる。つまり、これまでのオフコンの運用方法を変えることなく、検索結果の入手手段だけを拡張できる。

 具体的には、IBM i上で動作するプログラムから、CQEC連携用のコマンド言語(CL)プログラムを呼び出す。CLプログラムは、端末エミュレーターが動作しているWindowsパソコンのWebブラウザー(IE)を、ユーザーの代わりに自動運転するためのパラメーターを発行する。このために必要なソフト一式(CLプログラムなど)をオプションとして用意する。

 CQECの価格(税別)は、最小構成となる「スタートパック」(問い合わせのクエリーを開発できる管理者ライセンス×1、クエリーの実行に限ったユーザーライセンス×10)が月額1万5000円。オプション機能の価格は未定。