写真●GS105PEの外観
写真●GS105PEの外観
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 ネットギアジャパンは2014年4月14日、本体がPoE(Power over Ethernet)からの電源供給で動作し、なおかつPoEで外部機器に電源を供給できるネットワークスイッチ機器の新機種「GS105PE」(写真)を発表した。4月21日から販売開始する。同様の機能を持つ既存機種との違いは、5ポートの小型モデルとしたことなどにより、AC電源が使えないPoE受電専用モデルとしたことである。価格(税別)は、1万4000円。

 GS105PEは、PoEで受電した電力をPoEで給電するPoEパススルー機能を備えたスイッチ機器である。全5ポート(1000BASE-T)のうち、5番ポートがIEEE802.3at(30ワット)またはIEEE802.3af(15.4ワット)の受電機能を備える。受電した電力の一部(IEEE802.3atで受電した場合は20ワット、IEEE802.3afで受電した場合は8ワット)を、1番および2番ポートの二つのポートにIEEE802.3af(15.4ワット)で給電する(2ポート合計で最大20ワット)。

 これまでも同社は、PoEパススルー機能を持つスイッチとして、2012年2月に「GSM5212P」(12ポートおよびSFP×4、価格は17万5000円)を、2013年10月に「GS516TP」(16ポート、価格は7万8000円)を発表済み。ただし、これらの既存スイッチは、AC電源を内蔵しており、PoE受電(2ポート)のほかに、電源ケーブルを介した電源供給ができる。

 これに対して、今回発表したGS105PEは、ポート数を5ポートと小型化し、自身への電源供給をPoEに限定した機種となる。ネットワークカメラ数台などを電源ケーブルレスで運用する用途に適する。また、空調ファンを備えないファンレス構造であり、騒音が出ないようにしている。外形寸法は幅158×奥行き100×高さ27ミリメートルで、重さは0.47キログラム。消費電力は最大21.95ワット。