写真●サポート終了OSソリューションfor Windowsの概要(出典:日立ソリューションズ)
写真●サポート終了OSソリューションfor Windowsの概要(出典:日立ソリューションズ)
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 日立ソリューションズは2014年4月14日、トレンドマイクロのホスト型ファイアウォール製品「Trend Micro Deep Security」(TMDS)を導入するSIサービスを4月15日から提供すると発表した。主な目的は、2015年7月15日にサポートが切れるWindows Server 2003の脆弱性対策である。TMDSのライセンスを販売するほか、導入サービスなどを体系化している。

 サービスの名称は「サポート終了OSソリューションfor Windows」(写真)。TMDSのソフトウエアライセンスの再販を基本に、TMDSの導入サービスや、業務サーバーを物理環境からVMware仮想環境に移行するサービス、業務に合わせて誤検知を減らすチューニング---などをメニュー化した。

 前提となるTMDSとは、ホスト型ファイアウォールである(関連記事:トレンドマイクロ、VMware連携を強化したホスト型ファイアウオールを発表)。個々の業務サーバーやVMware仮想環境の上で動作し、OSやミドルウエアの脆弱性を突いた不正な攻撃から業務サーバーを守る。運用上の理由でセキュリティパッチの適用が遅れる場合でも、これらの脆弱性を突く攻撃を検知してブロックする。

 TMDSは、動作形態に応じて、物理サーバーのOSにインストールする「エージェント」(利用エディションは「Virtual Patch」)と、VMware仮想アプライアンス型の「Virtual Appliance」(利用エディションは「Standard」)の二通りがある。Virtual Applianceは、VMware仮想環境と連携することによって、個々の仮想サーバーをエージェントレスで防御する。システム構成上、エージェントとVirtual Applianceともに、管理ソフト「マネージャ」が別途必要。無償で利用できる。

ライセンス販売と導入SIをまとめて体系化

 今回日立ソリューションズが体系化したサービスメニューの内容と価格(税別)は、以下の通り。

 脆弱性対策の対象となる業務サーバーがVMware仮想環境で動作している場合、Virtual Applianceのライセンス料金が、VMware ESXサーバー1台当たり66万円から(次年度以降の保守費用は年額19万8000円から)。導入SI費用は、VMware ESXサーバー1台当たり60万円から。物理サーバー環境から仮想環境への移行サービスの費用は、サーバー1台当たり18万円から。