写真●OKFJで説明する平本健二・政府CIO補佐官(中央)
写真●OKFJで説明する平本健二・政府CIO補佐官(中央)
[画像のクリックで拡大表示]

 オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン(OKFJ)などは2014年4月12日に、オープンデータデイなどの成果を報告する会合を開いた。4月2日に休止が明らかとなった政府の「データカタログサイト試行版」について、オープンデータ担当の平本健二・政府CIO補佐官が「リスクマネジメントができていなかった」と釈明。また、電子行政オープンデータ実務者会議に提出された政府のWebサイトの利用規約となる仮称「政府標準利用規約(第1.0版)」案については「現時点ではこれでスタートしたい」として将来の見直しを含めて理解を求めた。

 データカタログサイト試行版は2013年12月20日に各府省の保有データをオープンデータとして利用できる場として公開。データを提供する側と利用する側の双方がオープンデータのイメージを分かりやすく示すのが目的で、データセットは1万件を超えていた。

 現在は、植原啓介・慶応大学環境情報学部准教授がダウンロードしていたCSV形式のメタデータをもとに、4月9日にリンクト・オープン・データ・イニシアティブやCode for Japan、 OKFJの有志グループが、休止期間中の仮のデータサイト「datago.jp」を立ち上げた。

 平本政府CIO補佐官は「会計処理が間に合わなかったのは事実」としながらも、「電子行政オープンデータ実務者会議で以前から休止するのではないかと指摘もあり、予算が通る前に事前準備は十分できた」と説明。「もう少し情報のオープン化に関するバリューとリスクをきちんと考えないといけない。プロセスまで全て公開することで早い段階からお願いすることもできた」と、内閣官房IT総合戦略室の対応に問題があったと述べた。