韓国の開発ツールベンダーであるトゥービーソフトと米ネクサウェブは2014年4月10日に会見を開き、トゥービーソフトジャパンと日本ネクサウェブの合併を発表した。社名については、日本ネクサウェブを引き継ぐ。2019年には東証マザーズへの上場を目指すという。

 今回の合併は、韓国トゥービーソフトによる組織再編によるもの。同社は2014年1月、米国で新会社ネクサウェブを設立し、米ネクサウェブ テクノロジーのリッチクライアント製品部門を子会社化した。目的は米国での事業展開だ。合わせて国内外における組織体制を見直し、韓国国内事業はトゥービーソフトが、国外については米ネクサウェブが統括することとした。日本においては、トゥービーソフトジャパンと日本ネクサウェブを統合し、米ネクサウェブの100%子会社とした。

 日本ネクサウェブは2014年5月に、企業システムのUI/UX開発製品「nexacro platform」をリリースする予定。一度のアプリケーション開発で、複数種類のデバイスやWebブラウザー、画面サイズに対応できるのが特徴だ。PC向けとスマホ向けに、別々に開発するといった手間を省くことができる。旧日本ネクサウェブの主力製品である「Nexaweb Platform」、旧トゥービーソフトジャパンの「XPLATFORM」は、従来通りサポートしていくという。

 2014年度には売上高5億円を目指す。日本ネクサウェブの矢形勝志副社長兼第二事業部門長は、「企業システム向けのUI/UX領域において、日本でナンバー1の企業になる」と力を込めた。