画面●ワコールホールディングスの告知文
画面●ワコールホールディングスの告知文
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 ワコールホールディングスは2014年4月8日、不正アクセスによって自社Webサイトを閉鎖している問題で、これまでの調査結果と今後の対応を発表した(画面)。

 同社のWebサイトは外部からの不正アクセスによって改ざんされる被害を受け、3月28日から全面閉鎖状態が続いている(関連記事)。この問題への対応として、セキュリティを強化したサーバーを新たに構築し、閉鎖中の46サイトのコンテンツや通販機能などを全面移行する。再開予定時期は、企業サイトやブランドサイトが4月下旬、通販サイトの「ワコールウェブストア」が4月末日としている。

 ワコールホールディングスは不正アクセスからサイト閉鎖とサーバー再構築を迫られ、1カ月以上に渡って自社サイトでの情報発信ができないという異例の事態になった。

 同社によれば、改ざん被害を受けたのはURLが「http://www.wacoal.jp/」のWebサイト。新たに改ざんの時期が明らかになり、「少なくとも3月10日21時03分~3月28日1時12分の間、第三者による改ざんと修復が繰り返し行われていた」としている。

 改ざんされている状態でWebサイトを閲覧した場合、不正なプログラムが実行され、意図しない別のサイトに誘導される危険があった。誘導先でウイルスに感染したり不正プログラムがダウンロードされるおそれもあったという。Webサイトにアクセスした顧客に対して、「お手持ちのウイルス対策ソフトを最新の状態に更新していただき、ウイルス感染確認・駆除の実施を今一度お願いいたします」と呼びかけている。