写真1●CtoBtoC型の服飾オンライン委託販売サービス「RECLO」の画面例
写真1●CtoBtoC型の服飾オンライン委託販売サービス「RECLO」の画面例
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写真2●「RECLO」を提供するアクティブソナー代表取締役社長の青木康時氏
写真2●「RECLO」を提供するアクティブソナー代表取締役社長の青木康時氏
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 ベンチャー企業のアクティブソナーは2014年4月9日、CtoBtoC型の服飾オンライン委託販売サービス「RECLO(リクロ)」β版を開始した(写真1)。RECLOは「Re:Closet」の略で、「クローゼットをクラウドにつなげ、クローゼットに眠るブランド品などの有効活用を狙う」(アクティブソナー代表取締役社長の青木康時氏、写真2)サービスである。

 CtoC型のフリーマーケットサービスは複数存在するが、RECLOは顧客をダイレクトにつなぐのではなく、いったん同社が間に入るCtoBtoC型で提供する。その理由として青木氏は、出品の手間をできるだけ省くこと、同社が間に入ることでブランド品を鑑定し、同社が本物であることを保証することなどを挙げる。

 また出品者への還元率も最大70%と他のサービスよりも高く設定するという。出品および買い取りには会員登録が必要となる。出品する場合、事前に「かんたん査定」機能でおおよその金額を知ることができる。買い取る側は、気になる商品をチェックしておき、値が下がったら通知を受けるといったことも可能である。

 出品の手順は、登録後、引取り用の箱がアクティブソナーから出品者に送られ、発送後、検品・値付け、撮影・出品、販売という手順になる。売買が成立した場合は、アクティブソナー側が購入者に配送。最大70%の手数料を出品者に支払うという流れになる。

 RECLOのコアとなるユーザーは25~45歳の女性を想定。サービスの利用にはWebブラウザーを使用する。6月にはiPhoneアプリも提供する。2015年9月度のKPI(重要業績評価指標)として、顧客単価2万5000円、年間販売点数4万5000点、常時出品数5000点、会員数30万人を目指す。

 現在、CtoBtoC型のブランド品オンライン委託販売サービスは、ザ・リアルリアルが運営する米国発の「TheRealReal」や、デファクトスタンダードが運営する「ブランディア」などが既に存在している。青木氏は、出品者が送付時に使う箱などを含めて一貫したユーザー体験を提供することで、他のサービスと差別化できるとしている。